続・タピオカ屋さんと彼氏のひかるくん (ページ30)

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hikaru side ページ30

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Aのいない休日は久しぶりで
俺は康二の店でここ最近の報告をしがてら
　

「照にぃ、青っぽくしてもええ？」

「ん、康二に任せるよ。信頼してまーす」

カラーをして
Aが帰ってきた時に
じゃーんってやるつもり。

きっとどんな色にしても
褒めてくれるんだろうなぁなんて思うと
自然と顔がふにゃっとしてしまう。

少しの沈黙の後

「照にぃ、この前はごめんな？
…そのーめめ…あ、僕の友達のこと…」

申し訳なさそうな顔で
康二が鏡越しに目を合わせてきた

　
「ん？…あー、康二悪くねーし。」

「世間狭いなぁ。
でも魅力的な人やから、Aさん。
一目惚れされたり、
常連さん出来るのも納得やな。」

ニカッと笑いながら
「自慢の彼女さんやなぁ〜」
と肘で突いてくる康二に思わず笑う。

「今日はAさんお仕事？」

「休みなんだけど
なんかフェスに出店するらしくて
その説明会行ってる」

「…フェ、フェス…フェス……
あのー…あれ？
秋にあの公園でやるやつ？」

「あー、確か？秋に公園だったかな？
でもそういうの結構色々
やってたりするんでしょ？」

んー、まぁ？そっか。

なんて言いながら
下唇をちょっと出して

何か考えている康二のことを
俺はそこまで気に留めていなかった。