続・タピオカ屋さんと彼氏のひかるくん (ページ21)

今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:83,975 hit

. ページ21

.
.
眉を下げて困った顔で

「Aごめん、
料理してるのに俺が邪魔したから…」

それは全く原因ではないんだけど、
本当に申し訳なさそうに
心配するひかるが愛おしくて

ちょっと意地悪したくなる。

　

「なんかやっぱ痛いかも…」

「ほーらー！もー…
保冷剤でサンドイッチする。」

「髪洗えないかもしれないし
跡残るかも…」

「んー、洗ってやるし、
跡残ってもそれは俺が責任取るから。」

ガサゴソと保冷剤を探しながら

「もうAは
俺以外の男と付き合う事一生ないし。」

あった！と保冷剤を手に
わたしの指をひんやりと包む。

「なんで無言なんだよ。
俺以外の男と付き合う可能性なんて
もうまじで二度とねーから。」

ちょっと睨むようにわたしを見て

「つーか、結婚すんだろ？」

直後少し照れたような顔をするひかる。

「え？結婚？」
「え？しねーの？は？なんで？」
「いや、しなくないけどびっくりしたー。」

　
「しなくないの意味もわかんねーし
びっくりする意味もわかんねーけど。

俺はAと結婚する未来しか見てねーよ」

本当にこの人は…
いつも簡単にわたしをキュンとさせる。

「わたしだって、この先ひかるが
わたし以外の子とこんな風に過ごす事
考えたくもないし絶対無理。」

　

真っ直ぐ目を見て伝えたら

「あーもー、かわいすぎ。
はい、無理。
風呂いこ。痛くて洗えねーだろ？
洗ってやるから。はい、ゴー！！！」

「あ、ねぇ、ごはん！ごはん！！」

「あとにしよ、ごめん。
まずはAを
お風呂でいただきまーす」

軽く抱えられてそのまま
のぼせる寸前まで愛情もらいました。