続・タピオカ屋さんと彼氏のひかるくん (ページ7)

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『え、タピオカ屋さんと常連さんも
康二のお客さんなんですか？』

「あ、わたしは今日初めて来たんです。

あの、常連さんではなく、

彼氏です。」

はっきり彼氏と言ってくれたAに
内心めちゃくちゃホッとする。

本当は今すぐ
デレデレにうれしい気持ち出したいけど
目の前にテクノカットがいる以上、

それは絶対に！出来ない。

『あ、彼氏。

そうなんだ…んー、そっか。

彼氏…でいいの？』

「は？なんだよそれ。」

『いやいや、
旦那さんじゃなくて、

彼氏ですよね？』

「だっ！！！旦那！！！って！！！」

やべぇ、動揺しちまった…

　

『じゃあまだ

俺にも望みあるって事でいい？』

なに言ってんだコイツ。

〈はいはいはい！
まだ後ろにもお客さん予約入ってますから！
僕売れっ子で忙しいんで！
めめ、やるから座って！
照にぃ、Aさん、ほんまありがとう！
またな！
またゆっくり来てやーありがとーう！〉

強制的に店から出される俺たち。
　

ドアが閉まりかける瞬間に

『名前やっと知れた。
Aさん、明日お店行きますね。』

そう言って俺より高い頭上から微笑んで
店の奥へ消えていく…めめ…なんだそれ。

どんな名前だよ、めめ。