タピオカ屋さんとひかるくん (ページ26)

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you side ページ26

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わたしの顔を見るなり
泣きそうな、でもどこかうれしそうに

ギュッと抱きしめてきたひかるくん。

「あ、ごめん！汗やば。ごめん！」

大きな手でわたしの両肩を持ち
慌てて身体を引き離すと

今度は

「ねぇ、どうしたの？
大丈夫？どっか悪くない？」

頭の先から爪先まで
心配そうに見ながら

大きな手のひらでおでこに触れる。

「熱は？
…ねーな、なんなら俺の方があちー。」

眉毛を下げてふにゃっと笑うひかるくんは
まだまだわたしに聞いてくる。

「飯は？食ってる？」

「食べてるよ。」
　

「身体壊してない？」

「大丈夫、元気だよ。」

「本当に？無理してない？」

「してないっ。」

一通り確認作業が終わったようで

大きくため息をつき

「ごめん。
まじで心配すぎて余裕なかった…」

座り込んでわたしを見上げるひかるくんは

大きい身体で小さくなって

なんとも言えない表情で…

あぁ

なんて、

愛おしいのだろう。