お隣さんには敵わない

#25 ページ26

ゆら「お待たせ、」






壁に寄りかかって携帯を見てただるまくんに声をかける






「ん、行こか」







改めて2人でどこかに行くってなるとちょっと緊張するけど



それ以上に嬉しい気持ちが勝つ







「何食べたいとかある？」





ゆら「んー、、オムライス食べたい」





「うわ！まじ？それはアツいわ」






"俺もちょうどオムライス食べたいと思っとったんよ"








ニコニコ嬉しそう





オムライス好きって言ってたもんね、



ちゃんと覚えてるよ










「オムライスはケチャップ一択よなぁ」






メニューとにらめっこしてる私とは対照的に



ほとんど見ずに決めたらしいだるまくん







ゆら「でもこのトマトソースのやつも美味しそう、」






ケチャップもいいけど、



どっちにしよう






「ちなむとそれ俺も食べたいと思ってた」





ゆら「え？」






矛盾してるじゃん、って笑って



まぁええやん、って誤魔化される








だるま「1口くれやん？」




ゆら「うん、いいよ」








もしかして私が迷ってたから気遣ってくれたのかな、




つくづくいい人だなぁって思う









「あ、」





料理が運ばれてきてお互い何口か食べた後



だるまくんは口をぱかって開けて待ってる






え、これ、あーんするパターン？




どうしよ、心臓持たない











ゆら「あー、ん」





戸惑いながらだけどやってみたら




美味しそうにもぐもぐしてから




うんま、！って満足気に笑ってくれる

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