第90話【涼介side】 ページ42
・涼介side
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ポツポツと降り始めた雨は、
次第に激しさを増して俺達の髪や服を濡らす。
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真夏の雨だというのに妙に冷たく感じる……
不意に俺の髪から、左手の指輪に雫が落ちる。
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―――ポツン
その瞬間、周りはザワザワうるさいのに……
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俺を包む空気、俺の周りだけが静止した。
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涼介「…………A。」
ふと、彼女が脳裏に浮かび、
気付けば彼女の名を呼んでいた。
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裕翔「Aちゃんに何かあったの?」
光「まじ?じゃあこいつらただの足止め?」
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大貴「なんだよそれ!!Aちゃんが危ねーじゃん。」
侑李「こいつらを殺らないと助けに行けない!!」
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4人がそんな会話をしていても、
4人の会話なんて俺には全く聞こえてなくて…
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もしかして、
"Aに何かあったんじゃないか"
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俺の頭には嫌な考えばかりが浮かぶ。
涼介「……くそがっ……」
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下を向き、拳をただただ握り締める俺は顔を上げ、
目線を真っ直ぐヤンキー達へ向ける。
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睨みを利かし、ヤンキー達の元へ一気に駆け出し、
奴等の蹴りや、飛んで来る拳を全て交わし、
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力に任せて殴り掛かかり、潰して行く。
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相手が血を出そうが、骨が折れろうが、
俺には関係ない。
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俺には、守らないといけない女がいる。
"守りたい女がいる"
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ウ〜ウ〜ウ〜♪
聞き覚えのあるサイレンと共に、
赤い回転灯が回る車5台が、俺達の前に停車した。
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パトカーだと気付いたヤンキー達は逃げようと
逃走を試みるも、降りて来る警官達に捉えられる。
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ぬこぱんち! - 気まずい系が苦手なので一向に59話に行けない私('ω')どうすればこの一歩が踏み出せるかな?('ω') (2018年1月11日 0時) (レス) id: 8269dc069f (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 読んでいると、お話に吸い込まれていく!ますます山田くんが、大好きになりました。 (2016年12月28日 15時) (レス) id: a4b13f2039 (このIDを非表示/違反報告)
あやぼん - 侑李に愛されたい! (2016年10月8日 12時) (レス) id: 9f60afc47a (このIDを非表示/違反報告)
あこのん - 大ちゃんに「姫」とか言われると、壊れちゃう。。。。。 (2016年2月2日 21時) (レス) id: 16f647c9ec (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - もうめちゃくちゃやばいですね!私はやまちねがすきなので、やまちねのとこがもう最高でした! (2015年10月26日 20時) (レス) id: 68932c9c48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫りんご | 作成日時:2014年2月25日 19時