第85話【涼介side】 ページ37
・涼介side
・
夕方にも関わらず駐車場には車が30台、
その30台全ての車は高級車ばかり……
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・
侑李「雄也!!勝利!!」
駐車場を目掛け知念が叫ぶ。
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・
俺より先に駐車場へと駆け寄る知念は
「クソ野郎!!」と声を張り上げた。
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・
続けて駐車場に駆け寄る俺の目に入って来たのは、
俺達の車を30台の車が囲む光景と、
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・
俺達の登場を待ってましたと言わんばかりの
ヤンキーの群集｡
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・
顔はボコボコ、体は痣だらけで地面に
倒れている俺達の仲間｡
・
・
健人「……涼介さん、すいません……
こいつらただの足止めです……」
・
・
俺はすぐさま健人に駆け寄り、
涼介「どうゆう事だ。」
健人を抱き寄せる。
・
・
健人「……Aさんが危ないっす……
Aさんはまだ学校に居て……
・
・
涼介さん達をAさんの所へ行かせない様に……」
涼介「もっと詳しく話せ。」
・
・
喋る力も残っていない程のぎりぎりな健人。
ここに倒れているみんなが限界を表している。
・
・
俺は健人を優しくその場に卸し、
涼介「……誰でもいい、説明しろ。」
侑李「ねぇ……誰から殺られたい？」
・
・
俺と知念は横に並び、ヤンキーの群れに近付く。
あっと言う間に囲まれた俺達は背中を合わせ、
・
・
涼介「知念、俺の足を引っ張んじゃねーぞ。」
侑李「涼介の方こそ、僕の背中宜しくね。」
・
・
拳を握り、構える。
「俺達は40人もいるんだぜ、お前たちに
勝ち目はねーよ!!諦めろ!!」
・
・
声を張り上げ大声で笑うヤンキーの群集｡
涼介「黙れ｡」
侑李「うるさいんだよ、デブ!!」
・
・
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作者名：姫りんご
| 作成日時：2014年2月25日 19時
