第83話【涼介side】 ページ35
・涼介side
・
7月12日の2年前の今日、俺と彼女は出会った。
太陽の様に笑う彼女に俺は一目惚れをしたんだ｡
・
・
一目惚れをした俺は何も考えずに彼女に
「俺と付き合って欲しい」と伝え、
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・
彼女から返って来た言葉は「はい、喜んで」だった。
そして2年前の今日、俺達は恋人同士となった。
・
・
彼女が亡くなってから一度も行かなかった
彼女のお墓に俺は今日初めて訪れた……
・
・
4高のトップ達にも付いて来て貰い、
花を置いて皆で手を合わせる。
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・
ゆき……俺は今日お前に話が合って来たんだ｡
"お前は俺を恨んでいるか？"
・
・
"お前を守れなかった俺をお前は恨んでいるか？
犯人を探せない俺をお前は……"
・
・
侑李「涼介、きっとゆきさんは幸せだよ。
怒ったり涼介を恨んだりしてないよ。」
・
・
パッと目を開けて後ろを振り返ると
知念や裕翔くんや光や大ちゃんが俺に微笑む。
・
・
大貴「ゆきちゃんにちゃんと伝えろよ｡」
裕翔「そうそう、大事な人が出来たって。」
・
・
光「犯人も絶対に捕まえてやるって。」
涼介「ああ。」
・
・
4人は俺の心を読んだかのように
優しい笑みを零し、俺の背中を叩く。
・
・
4人に背中を押され俺はまた手を合わせる。
"ゆき……俺はお前が好きだった。"
・
・
"守れなくてごめん、情けなくてごめん、
俺を好きになってくれてありがとう。"
・
・
お前も知ってるよな？
涼介「……守りたい女ができたんだ。」
お前と同じ、太陽みたいに笑う女｡
・
・
涼介くんside、後2話続きます←
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作者名：姫りんご
| 作成日時：2014年2月25日 19時
