５つの指輪｡２【Ryousuke.Y】

第71話 ページ23

・









・









裕翔「ちぃも男だったんだね。」

私と涼介の横で、感動して涙を浮かべる裕翔くん。









・









・









私の考えは間違いだらけだった。

1人で解決しようとはせずに……









・









・









ここにいる皆に相談していれば良かった｡

"皆の答えを聞くべきだった"









・









・









あ「皆、本当にごめんなさい!!」

私は深く頭を下げる。









・









・









涼介「ﾌ、お前何回謝ってんだよ。」

涼介が笑うと、他の皆もつられて笑った。









・









・









涼介「次はないからな」

あ「うん!!」









・









・









皆が笑ってくれる｡

それが凄く嬉しくて、私は元気よく返事をした。









・









・









侑李「あ、そうだ。」

何かを思い出したかの様に侑李が口を開く｡









・









・









侑李「僕の事は気にしないで、

でも、もし次に僕の指輪を受け取った時は……









・









・









"返品なんて受け付けないから"









・









・









ハハっと笑って誤魔化した侑李は、

私にウィンクして光と大ちゃんとじゃれ合う。









・









・









涼介「知念、変なもん飛ばすな｡」

目から飛ばした目に見えないハートを、

涼介がパッパッと払いのける。









・









・









玉森「愛だの仲間だのうるさいんだよ、

じゃあ俺はこの辺で失礼します。」









・









・









ボロボロな玉森くんは立ち上がり、

この場から立ち去ろうとするが……

体がゆう事を聞かないのか、ふらつく。









・









・









裕翔「おっと、大丈夫？」

裕翔くんがふらつく玉森くんの体を支えるが、

玉森「俺に触らないで下さい。」









・









・









裕翔くんの手を払い除け、

玉森「また会いましょうね。」

重たい体を引きずり、去って行く玉森くん。









・









・









涼介「待て｡」

玉森くんの動きは涼介により停止して、









・









・









ゆっくりと振り返る玉森くんの姿は、

スローモーションの様に感じた。









・









・

第72話→←第70話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す