#37 ページ38
in
終電を逃してしまってるから、俺はやまだくんと他愛もない会話をしながら家へ帰る道を歩く
「 …寒いでしょ、ごめん、 」
「 寒くないです。いのお先輩の方が寒そう、ほら 」
「 …わっ、 」
そーいってやまだくんは俺の手をギュッと握るんだけど
一応ここ人が通る道だからね？
急にそういうのやられるの心臓がもたないっていうか心の準備が必要っていうか、、
…ちょーっとこういうの慣れてそうなところ、腹立つ
「 ちょ、やまだくん、ここ人通るから 」
「 夜遅いし大丈夫ですよ。こうした方が暖かいでしょ 」
「 でも、」
「 夜遅くに呼び出した人、誰でしたっけ 」
「 うっ… 」
あーいえばこういう、生意気野郎だな、ちくしょう。
ま、俺にとっては好都合だから嫌な気は全くしないんだけど
「 先輩 」
「 ん？ 」
「 こういうのどかな所、いいと思いません？ 」
帰ってる途中に見つけた坂。ちょうど高いところから見下ろすように都会の風景がみえて、ちょーきれい
普段電車を使っているから全然わからなかったけど、たまには歩いて帰るのもありだなー、なんて
「 うん、ちょーきれいだね。 」
「 ここ、たまにくるんです。空がきれいで 」
「 …確かに、夜景きれいだね 」
「 部活の大会前とか結構来てるんすよ。怖くなった時とか、足の震えが止まんない時、よくここに来て気持ちを落ち着かせるんです。あとはイメトレだったり…こういうの、精神統一？っていうんですかね。結構オススメですよ、ここ。」
部活をやっていない俺からすればイメトレだったり、精神統一とか無縁だけど、サッカーをしているやまだくんにとって、団体競技は自分との戦いなんだろうな。
「 なんかやまだくんもそういうこと考えてんだね。…俺だったら怖くて棄権しちゃうかも。やまだくんはさ、そういうの考えたことないの？ 」
「 …ないですね。サッカーが好きだから。好きだからこそ、やめたいとか考えないです。 」
「 …そっか、 」
そうだよね。無理やり止められるわけが無い。
好きなままでいいんだよね。
あんなにどーすればいいか考えてた自分が馬鹿みたい。
好きでいればいい。
俺、どこまでもやまだくんを好きでいたい。
ずっとずっと、片思いでもいいから
．
ハート機能？みたいなものがついて
前のページに30↑のハートがついてました！
ありがとうございます！
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひとみ(プロフ) - タイトル通り、甘い！甘すぎます！！！( *´꒳`*)ｷｭﾝ♡ 更新楽しみにしてます!! (2021年10月29日 13時) (
レス) @page20 id: e39657dd30 (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - 桜花さん» 桜花さん、コメントありがとうございます；；励みになります。是非キュンキュンしてください。 (2021年10月10日 4時) (レス) @page14 id: b0eb68fb3d (このIDを非表示/違反報告)
桜花 - もう…キュンキュンが止まりません！更新頑張ってください！ (2021年9月27日 17時) (レス) id: ae229e33a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なす | 作成日時：2021年9月10日 4時
