甘い、甘すぎる。

#27 ページ28

in







結局、モヤモヤは消えないまま、放課後に。
いっそ片想いごっこ終わりって言ってくれた方がスッキリするんだけどなあ





．







『 けいくん、山田くんに頼み事があるんだけど…山田くんは今日おやすみ？ 』




「 あれ、まだ来てなかったんですか？ 」






まーたこんな憂鬱な日に俺とやまだくんが当番って神様の意地悪！って思ったんだけど、やまだくんが来てないみたいでどーやら司書さんが探してるみたい。




…もしかして 、 告白…とか。 ううん、そんなわけないよね。


うー、でもまさかのまさかだったりして…






「 あー…じゃあ俺探してきますよ。どうせ俺とやまだくん当番だし…。ちょっとカウンターお願いします 」






頼むやまだくん、1人でいてください…！







．





「 い、いた… 」





いっぱい色んな教室探し回って、さっき知念がやまだくんが科学準備室に入っていくのをみたよーと連絡が来て目的地についたらやまだくんが無事にいまして、、


どうやら居眠りでもしてるみたいです。


…ね、寝顔が可愛い…っ！！
やまだくんでも居眠りするんだなあ…かわいいなあ…






記念に1枚写真撮っておこっ。あ、もちろん内緒でね。





「 か、かわいい…っ 」




無事にやまだくんの寝顔SHOTが撮れて写真フォルダのお気に入りにした。…パスワードつけておこ。(念の為だよ)





「 よし、この写真は知念にも見せないでおこう 」

「 …なんの写真ですか？ 」

「 うわあ？！！ 」

「 ……おはようございます、いたんですね 」





み、みられた… 最悪だ、、、、




「 ごめんっ、盗撮するつもりじゃなくて、今すぐけす「 かしてください 」あ、ちょっ 」





＿＿＿パシャッ





…え？

えええええ？！




「 やまだくん！？ 」

「 おー、いい感じ。 」






ね、ねぼけてんのかな、、
やまだくんとツーショットが撮れるなんて聞いてないよ…







『 おーい山田ー 』







俺がアワアワとしている中、やまだくんの同級生の子が入ってきて





『 白井が呼んでるー。なんか大事な話あるんだってよー 』


「 今行く。 」







＿＿＿＿ドクン


自分でもわかった、心臓がズキンとしたの。
そっか、やっぱりあの子はやまだくんに告白するんだ、





「 あー…じゃあ俺はこれで、、あ、司書さんが呼んでたからあとで図書室きてね、じゃ、」








大丈夫、あの2人が付き合っても、俺には関係ない、もんね。









．

#28→←#26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す