甘い、甘すぎる。

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「 よそ見禁止 」


「 や、やまだ、くん？ 」









なんでやまだくんがここに？しかも高木もやまだくんの後ろにいるし、アレ、、なにこの状況、理解できない







．









「 今、先輩が好きな男はあの人じゃなくて、俺でしょ？ 」






高木に聞こえるか聞こえないかの声で俺に言うやまだくん。









「 … コーヒーのお店、行くけど？ 」



「 行くし 、 ったかき、じゃあな！ 」



「 え？あ、ちょっと！ 」









高木がなにか言おうとしてたけど気づかないフリをしてやまだくんと電車から降りる。


…やまだくんが一瞬、降りる時に高木を睨みつけてたのは気のせいかな









やまだくん。 今、俺が片想いをしている相手。
助けてくれたのかもしれないけど、違うのかもしれない。









ありがとう。
この一言じゃ足りないくらい助かった。









．









「 …ごめん。 」


「 見苦しいとこ見せちゃったなー、高木と目合った瞬間、俺どうしたらいいのか全然わかんなくて…」



「 辛い時には辛いって言ってくれて構わないです。…でも、あの場から逃げなかったいのお先輩は強いです。」



「 先輩のそういうところ、かっこよくて尊敬します 」




「 … っ 」









．








ああ、ずるいな、やまだくんは。
なんかわかんないけど、胸がフワフワ、ドキドキしてる。



片想いごっこのハズなのに 。








山田くんに対するこの気持ちは、なんだろう。









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