甘い、甘すぎる。

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「 …あ 」



「 ん？…山田涼介じゃん。」









別の日の昼休み。
知念と2人で遊びに行く予定立ててたら偶然、リフティングしてるやまだくんを発見。









「 へー、サッカー上手いんだね。サッカー部だから当然か 」


「 うわー、女の子に囲まれてやんの。やっぱり学校一のモテ男は違うなあ 」









せっかくだし、なんか片想いごっこっぽいことしてみる？





んー 、、、








「(こっち向いて…！)」









どう？片想いっぽいでしょ？
知念とやまだくんに気づかれないようにそーっとね。









「 いのちゃん、今日CDショップ付き合って 」


「 いーよー、新しいシングル出たんだ？ 」


「 まあね 」









5秒くらいしかできなかったけど、バレないようにこっそり出来たし、すごい片想いっぽいでしょ？









「 …… 」









．







「 じゃーね、いのちゃん。付き合ってくれてありがと。 」


「 またあしたー 」









知念の買い物に付き合ってあげて、ゆっくり歩きながら駅前で知念とお別れ。







「 …あ。 」








前方にやまだくん発見


バレないように尾行してみるかな〜









俺のこと、気づいてくれるかな？


…って、







「 …あれ、見失った？ 」







やまだくんってば、歩くのはやすぎじゃない？
もう少しこの俺に合わせなさいよ、まったく。

さ、ちょうど電車きたとこだし、俺も帰りますかー。









「 …あ、いのおくん？ 」




「 え 、…？ 」









．

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