友達以上恋人未満 （2）

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すかさず自分のバックからモバイルバッテリーをひとつ取り出す。それを優斗くんに手渡すと 、瞬時に目をキラキラ輝かせる。




yt 「 ええっ、マジ？！いいの？！ 」

ns 「 うん。別にまだ充電あるし 、 いざとなったらもうひとつのモバイルバッテリー使えばいいだけだから気にしないで 」

yt 「 マジかよ〜〜〜！！すげえ助かる！！ありがとう！！ 」





大げさに喜びながら受け取る優斗くんをみて、少し笑ってしまう。
普通にフレンドリーな人でよかった。有名人はSNSチェックとか出来ないだけで死活問題だからな。役に立ってよかった。



yt 「 あとでちゃんと返します …！！ えっと 、 たしかキミは 、1組の那須くんだよね？ 」


ns 「 えっ 、 うん。そうだけど … 」




有名人が俺の名前を知ってくれてる




ns 「 なんで名前知ってんの ？ 」

yt 「 もちろん。入学式のスピーチみて印象的だし覚えてるよ！！顔も良くて成績優秀！！ってみんなに言われてるし那須くんのこと知らない人なんて俺らの学年にはいないと思うぜ？ 」







そう言われて 、 嬉しいような嬉しくないような感情が出てくる。






yt 「 俺は高橋優斗。優斗って呼んでもらって構わないよ。ちなみに那須くん、下の名前は？ 」

ns 「 優斗くんと同じ雄登だよ。 」

yt 「 同じ名前かー。運命感じちゃうわ(笑)集合時間もやべえし、そろそろ行くわ。 」


ns 「 あ 、 おう ！ 」





優斗くんはそう言って、頭にポンと手を乗せてくる。


そして同時にふわっと香る香水の香り。
そしてそのままニコッと笑うとじゃあね〜なんて手を振りながら機嫌良さそうに去っていった。



…… なんだろう。友達になっちゃった？


あの優斗くんとまさかこんな形で友達になれるとは思ってなかったけど、意外とフレンドリーで話しやすい人でよかった。

大したことはしてないけれど、彼がすごく感謝をしてくれたのでなんだかとてもいいことをしたような気になって自分でも気分が良かった。







．




ゆうぴーのキャライマイチ掴めてない …。



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