友達以上恋人未満 （2）

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無事にトイレを済ませ外に出て 、 小走りでバスの方へ向かってると、ふと目の前に見覚えのある人物を発見した。それは 、 先程も見かけた噂のモデルの高橋優斗だった。


近くで見ると確かにオーラがすげえ。





yt 「 うっわ 、 マジかよ〜！ 」




スマホを片手に独り言をつぶやく彼。

いったいどうしたんだ？



yt 「 終わった。最悪 … 」



そう言いながら今度はキャリーバッグに顔を突っ伏すようにしてしゃがみこむ。
その様子があまりにも落ち込んでいるようだったから、ちょっと心配になった。


トラブルか？


気になって恐る恐る声をかける。




ns 「 ……… あのーっ 、 大丈夫ですか … ？ 」


yt 「 えっ？ 」



すると彼は、ハッとした様子ですぐにこちらを振り向いた。



ns 「 あ 、 いや 。 何か困ってるのかと思って 」


そして、手に持ったスマホの画面を俺に向けてきた。





yt 「 あ〜 … 実はスマホの充電が切れて。 」

ns 「 はあっ？ もう切れたの？ 」



まだ沖縄に着いたばっかりなんだけど …



yt 「 そう。最悪じゃね？俺のスマホもう古くてさ、電池なくなるの早くて。SNSチェックしてる場合じゃなかった 」

yt 「 せっかく沖縄来たのに今日これから写真も撮れないとか絶望すんじゃん。 」




そう言われてふと気づく。



ns 「 モバイルバッテリー持ってねえの？ 」

yt 「 それがさー … 忘れちゃったんだよね。充電器は持ってきてんだけど。 」

ns 「 俺念の為2つ持ってきてたから1つ使う？ 」









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