友達以上恋人未満 （2）

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ns 「 え ？ 」



思いがけない事を聞かれてドキッとする。



ns 「 えっと … 俺は特に予定はない 、 かな … 」



本当は浮所を映画に誘おうと思ってたけど誘えなくなったし。



uk 「 まさかの那須ぼっち？ 」

ns 「 な 、 なわけないだろっ！ちゃんとこれから誘うし … ！！ 」





そしたら浮所が急に立ち止まって、どこからともなくカードのようなものを2枚取り出すと俺の目の前に差し出してきた。




uk 「 誘わなくていいよ。ハイこれ。 」

ns 「 …… え ？ 」



それを目にした瞬間 、 俺は驚いた。


ns 「 え 、 ちょっと待て、 なにこれ 、 」




ちょっと待て 、 おい浮所。

浮所が俺の目の前に差し出したカードは俺がどうしても見たかった映画の前売り券で。


uk 「 この日 、 空けといて。 暇なんでしょ？ 那須が見たいって言うから 、 買っといた。」


ns 「 ウソ 、 ウソ … 」


uk 「 マジマジ。 」




でも、でも待てよ浮所。おい浮所。



ns 「 いや 、でも浮所この日予定があったはずじゃ … ないのかよ 、 」




そうだ 、 こいつには予定がある。



uk 「 え？俺那須にそんなこと言ったっけ 」

ns 「 いや 、だって今日大昇が浮所予定あるって言ってて 、 え 、 」



俺がそう告げると 、 浮所は少し困ったような顔をしたあと 、照れくさそうに頬を染める。


uk 「 いや 、 だからその予定っていうのは … 那須と映画を見る予定ってことで 、 」

ns 「 …… え？ 」

uk 「 ていうか元々俺最初からクリスマスは那須と一緒に過ごすつもりだったんだけど 」




思いもよらぬ浮所の言葉に一瞬言葉を失う。


俺と浮所が同じことを考えていた 、、？




uk 「 ダメ … だった？ 」

ns 「 っえ 、 いやそんなことは無い。ただ … 、 俺もその映画 、 浮所と見たいって思ってたから … 、 嬉しい 、 ありがとう 。 」




照れながらそう告げたら浮所は安心したようにフっと笑った。




まさかのサプライズに胸が高鳴ってる自分がいる。
クリスマスが今から楽しみだ … なんて小学生じみたことを思ってる俺。




浮所と過ごすクリスマスがこんなに楽しく過ごせそうだ 、 なんて思ったのは初めてだった。







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