友達以上恋人未満 （2）

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ns






yt 「 せっかく2人きりになれるチャンスなのに 」



ぼそっと耳元で囁かれた瞬間、身の危険を感じた俺は両手でグッと優斗くんの体を押しのけて突き放した



ns 「 ちょ 、 っと … ！ 」



この人は油断の隙もないっていうか。
相変わらずスキンシップが多いし、強引だし 、危うくペースに乗せられてしまいそうになる。

俺が拒否しても顔色ひとつ変えないし。





yt 「 あははっ。照れちゃってかーわい。 」

ns 「 照れてない 」

yt 「 ウソだ。今ちょっとドキドキしてたでしょ 」

ns 「 そんなの有り得ません 」




どうして俺にしつこく構ってくるんだ
他にいくらでも相手してくれる奴は沢山いるだろ。
しかも仮に俺は男だぞ？

優斗くんは嫌がる俺をみてむしろその反応を楽しんでいるかのようだった。



yt 「 那須ってさあ、モテそうなのに男慣れしてない感じあるよね。 」

ns 「 は？ 」



男慣れ？… 俺男なんですけど 、


yt 「 反応がいちいちウブで可愛い。 」



優斗くんの手が、今度は俺の頬にピタッと触れる。



yt 「 なんか那須の彼氏、けっこう奥手っぽいもんねえ。俺だったら那須のこと退屈させない自信あるんだけどな 」




前から思ってたけど、なんで優斗くんはこんな自意識過剰なんだろうか。
人気モデルでちやほやされてるから？
自分ならどんな奴でも落とせると勘違いしてるんじゃね ？



こうなる前にさっさと浮所を探さないと … って思ったけど、いつの間にか人が少ない場所に来てしまって 、 ここがどこなのかも分からない。









ns 「 いや 、 別に退屈なんて … 」









uk 「 那須 っ！！ 」








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