62 ページ15
ns
その時背後から誰かに名前を呼ばれて。
ハッと振り返るとそこには優斗くんの姿が。
… 正直今1番会いたくない相手だった。
yt 「 また会えた。奇遇だね 〜 。そんなところで1人でなにやってんの? 」
ニコニコしながら近づいてくる優斗くんに俺は若干警戒しながらも愛想笑いで答える。
ns 「 あ〜 … 。 せっかく沖縄来たから景色みたいなって思って。 」
だけど、明らかに不自然なことしか言えない。
そもそもここに1人でいる事が不自然すぎる。
yt 「 へえ〜。そっか。気が合うね〜。俺も夜の海みたいな〜って思ってさ。っていうか那須元気なくない?なんかあった? 」
ns 「 えっ? 」
ふいにじっと俺の顔を見つめてくる優斗くん。
俺がテンション低いの、分かるんだ。
ns 「 別にそんな事ないけど … 」
とっさに否定してみたけれど、優斗くんはそんな俺を慰めようと思ったのか、頭をヨシヨシと撫でてくる。
yt 「 そっかそっか。そんな時もあるよね 〜 」
ns 「 え ? 」
yt 「 よしっ、!じゃあ俺と夜の海の散歩でもしよっか? 」
そう言うと 、 すかさず俺の手を取って繋ごうとしてくる優斗くん。
これはまずい。また優斗くんのペースだ。
ns 「 だ 、 大丈夫!俺もう戻るし 、 」
俺は慌てて手を振り払いホテルの方へ引き返そうと振り返った。だけど優斗くんはすぐにまたパシンと腕を捕まえてくる。
yt 「 ダメだよ。そんな顔してる那須のこと俺ほっとけないし。 」
ns 「 で 、 でも俺 、 」
yt 「 そんなこと言わずにさあ 。歩いたら少しは気持ちが晴れるかもしれないよ? 」
そう言って優斗くんは俺の手をグッと引っ張る。
そんな時だった。
急に誰か後ろから駆け寄ってくるような足音が聞こえてきて、 ハッとしたのも束の間。瞬時に背後から腕が伸びてきて、抱き寄せられるように体ごと捕まえられた。
uk 「 おいっ!!いい加減にしろ! 」
.
325人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
higannjima5626(プロフ) - さいっこうに、面白いです。大好きです。続きも楽しみにしています (2020年7月27日 19時) (レス) id: 1f3a1e88fd (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - higannjima5626さん» 更新遅くなりすみません ( ;__; )ありがとうございます!頑張ります ^^ (2020年6月11日 8時) (レス) id: 4733045558 (このIDを非表示/違反報告)
higannjima5626(プロフ) - なすさん、超絶待ってました。この作品、大好きです。これからも楽しみにしています。 (2020年6月11日 7時) (レス) id: 1f3a1e88fd (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - renさん» ありがとうございます!(;_;) (2020年4月10日 17時) (レス) id: 4733045558 (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - おなすびくん可愛いです(*´-`) (2020年4月10日 16時) (レス) id: c16c511886 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なす | 作成日時:2020年3月24日 10時