福山家の非日常？いいえ、これが日常です

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花 「あ、Aさん。浮気ですか？」

「なっちゃんまで言う？」

阿 「福山さんもうかうかしてらんないっすね〜」

ニヤニヤしながら言ってくる共演者達。特にアスミスの顔がものすっごくゲスい。なっちゃんもなかなかゲスい顔してるけど…。

立 「おはようございます」

ざわざわと騒がしいスタジオに静かに入ってきたのはついこの間結婚した立花慎之介氏である。

「おはよ」

中 「Aちゃんが浮気してるんだって〜。」

「するかっつの」

立 「お前いいのか〜？」

「お前らわかっててやってるでしょ…。」

なんで君らは浮気させたがるかね！！7年経とうが10年経とうがラブラブだっつの！！

立 「まぁ、しないとは思うけど。」

「しないってば！」

慎之介くんくどい…。

阿 「ま、Aさんと福山さんのラブラブっぷりは業界でも有名ですからね〜！」

鈴 「見てるこっちが恥ずかしくなるっつーか…。」

中 「龍野がツンデレで福山さんがデレデレ…いいコンビだよな。」

なに、誉め殺していく感じ？…もぉ照れるじゃないの。なんて、心の中で惚気ていると、ふと慎之介くんが真顔になった。

立 「…夫婦仲はいいんだけどな…。」

「なに。何か知ってんの。」

意味深な慎之介くんの言葉に、自然と低く唸るような声になる。

鈴 「Aさん諦めればいいんじゃないっすか？」

中 「隠したいのはわかるけどな。」

なんで。

なんで

なんで知ってるわけ。

「なんで知ってるの！？」

阿 「Aさん…。」

こっちがひた隠しにしてるのに。なのに。知られたくなかったのに。…大したことじゃないかもしれないけど、世間で言われても仕方がないことかもだけど。絶対周りに迷惑かけたくないって、思ってたのにっ。

必死にこらえようとするのに、一粒二粒と涙が溢れ出てくる。

中 「あ、悪い…。」

「、だいじょうぶ。7年放置してた私にも問題あることだから。…でも、潤くんには、潤だけにはこのこと知らせないで。」

そう。

7年前からわかってたことなのに、目をそらし続けた私に罰が下ったんだろう。

鈴 「言わなかったら言わなかったで潤さん、膨れると思いますけど。」

そんなのわかってる。あとでこっぴどく怒られるんだろうなぁって、思うもん。

「ま、無理しない程度に頑張るよ。」

阿 「何かあったら言ってください！」

花 「俺も頑張ります！」

…いい後輩持ったなぁ…。

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