福山家の非日常？いいえ、これが日常です

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福 「あらマモちゃん。」

「達央くんじゃありませんか。どうかなさいましたの？」

潤くんのよくわからないオネェっぽいキャラにのって私もしてみると、達央くんとマモちゃんが【うげぇ】って感じの顔をした。こいつら年上相手になにあからさまにしてるんだ全く…ピースが似合うから許すけどな！

鈴 「2人仲良く素敵ですね〜。」

宮 「ラブラブですねぇ〜。」

「そういうマモちゃん達も仲良くていいわね〜。」

マモちゃんと達央くんは同い年らしく、仲がいい。なんか、クラスにいるいたずらっ子みたいな…。

福 「2人はどうしたの？」

「達央くんは、一緒だよね？」

宮 「やだなぁ潤さん、次俺とですよ。」

福 「あ、ほんとだ。」

鈴 「じゃ、Aさん貰って行きますわ。」

「貰われてくる〜。また夜、ラジオで〜。」

達央くんと、マモちゃんと潤くんにひらひら手を振り、スタジオに入る。後ろで潤くんが『え、』って絶句してたのも面白いけど、何よりマモちゃんの『白昼堂々と浮気とは…あの女やりよる』と芝居掛かった口調で言ってたのが一番面白かった。

鈴 「あれいいんすか？」

「いいよ別に。7年なめんな〜？修羅場は潜り抜けてきたって。」

鈴 「未だ過激派からの攻撃は絶えねえって聞きましたけど。」

いつもよりちょっとばかし真剣な顔の達央くんのおでこをビシッとデコピンする。

「君が心配することじゃないよ〜。…まったく、どこ情報なんだか。」

鈴 「確信はないっすけどね〜。」

『潤さんが知ればどうなることか…。』とため息をつくこの後輩は本当にいいやつだと思う。でも、だからこそ。

「潤に言うなよ？」

鈴 「怖いっすよ。」

「何のことだか〜。」

商売道具である声を使って凄みをかけると、ビクッとなった達央くんは引きつった笑みを浮かべた。…人気声優である潤くんに迷惑かけるわけにはいかないしね。

「それにしても達央くんとって久しぶりじゃない？」

鈴 「そうっすねー…ラジオはあるけどアニメのスタジオでなかなか会わないっすね。」

「ねー、去年の夏・秋のアニメでは一緒してないし…。」

話題を変えればその話に切り替えてくれる達央くん。まだ誰も来ていないスタジオで2人喋っていると、中村くんやその他の共演者の人も来た。

中 「はよざいまーす」

「ういっすゆーきゃん」

中 「おー、Aちゃん浮気か？」

なんでみんな私に浮気させたがるんだよ…。失敬だな！

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