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「さーってお風呂はいるかぁ…。」
福 「あれ、先入んの?」
「一緒に入るわけないでしょ。」
福 「一度や二度じゃないんだからいいじゃん。」
はぁ…。ニヤニヤしてる潤くんの魂胆なんて手に取るようにわかる。どうせまたやるんですよこの男は!
福 「一緒に入ってくれないと俺悲しいなぁ…。」
…こんな顔されたら誰でも許しちゃうでしょ!?いい大人がしょぼーんとした顔をするでないぞ、可愛いと思ってしまうではないか。
「…。」
福 「え、放置!?」
「入らんの?」
福 「入る!」
無言で立ち上がった私の後についてくる潤くんは、犬のようで…あれだ、ギャップ萌え。
「はー…明日のラジオ、何話そうかな…。」
福 「俺とのやつ?」
「んーん、達央くんとの方。」
あの子、なんかトークに厳しいんだよね…。
福 「なんとかなんじゃない?」
「かなぁ…。ラジオ2つ重なるとは思わなかった…。」
福 「まぁ、俺とのやつは録音なんだし、大丈夫だって。」
湯船の中で私を後ろからぎゅっと抱きしめてしゃべる潤くん。狭いから2人で入る時はくっつくしかないから…なんて、誰に対してかわからないけど言い訳をしてみる。
こんなとこ、誰かに見られるわけじゃないけど、誰かに見られてはいけないというか…見られると恥ずかしいからやだ。こんなキャラじゃないし。ってか結婚7年でラブラブすぎるだろ。自分で突っ込むのはおかしいけど仕方がない。
福 「何時に出る?明日。」
「もう今日だよ…。**スタジオでアニメの顔合わせと打ち合わせがあるから、10時に出るかな」
福 「おー、俺、隣のスタジオでやるぞ。11時からだから…。俺も10時に出る、一緒に行こう。」
「うん。」
にっこり笑う彼は意外に、私に対して甘々で。付き合った当時とか、結婚した当時は戸惑ったな…。本人曰く”ツンデレ”の”デレ”がいいらしいけど、私はどう考えても”ツン”だと思うんだよなぁ…なんて思いもあったけど。
「そろそろ上がろ。」
福 「もうちょっとひっついていたいけど…。湯冷めするといけないし、あがろっか。」
本当にこの男は…!
「ベッドでくっつきゃいいでしょ!」
福 「…A愛してる。」
最近2人とも夜遅くに帰ったり、イベントで遠出してたり、2人の時間が少なかった。だからこんなに甘ったれなんだろな…。この仕事じゃ仕方がないし、好きだけど、少し恨めしくなった瞬間でもあった。
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咲羅(プロフ) - 続き見たいです!頑張って下さい!! (2017年8月27日 12時) (レス) id: 16daf3422a (このIDを非表示/違反報告)
ギュンギュン - 続き見たいでーす!宜しくお願いします! (2017年2月21日 9時) (レス) id: aa733b9dab (このIDを非表示/違反報告)
孤夏悠斗(プロフ) - まっちぃさん» ありがとうございます!ディズニーに行ったことがないのですが、できるだけ頑張って書きたいと思います!リクエストありがとうございます! (2017年1月10日 20時) (レス) id: 4a7a67c050 (このIDを非表示/違反報告)
まっちぃ - では、早速リクエストです!夢主ちゃんと潤さんがディズニーランドかシーにデートに行くストーリーをおねがいします!! (2017年1月10日 19時) (レス) id: 481a64e5c1 (このIDを非表示/違反報告)
孤夏悠斗(プロフ) - 冬月雪さん» コメントありがとうございます!おぼえていますとも!つい自給自足してしまいました(笑)お、楽しみにしています!ありがとうございます、頑張ります!何かリクエストがあればお願いします(( (2017年1月9日 23時) (レス) id: 4a7a67c050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:孤夏悠斗 | 作成日時:2017年1月6日 16時