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15杯目 ページ16

伊「はい!お待たせ〜

ココア切れちゃってたから

伊野尾特製ホットミルクにしてみたよ!

たかぎと俺はインスタントコーヒー!」




高「ありがとう、伊野尾くん」





有「ありがとう」




頑張って笑顔で答えたつもりだったのに



伊「んー、悩みすっきりしなかった?」



やっぱバレる、そんなわかりやすい顔してるのか?



有「んーん、解決したよ?

ただ、また新たにひとつ気になることが増えただけ」



伊「プラマイゼロかぁ

でも、さっきよりスッキリしてるから

いい感じだったんだね!良かった!」





高「俺が悩み増やしちゃったのかも、

なんかごめん笑」




有「高木、さんのせいじゃないです」





なんだか慣れなくて一口飲むと



有「すごく、美味しい」




ホットミルクって


こんなに甘くて優しい味がしたっけ?



伊「大ちゃん、これはただのホットミルクじゃなくて

俺特製なの!


美味しいでしょ?」




有「うん、悩んでたことなんて忘れちゃうくらい美味しい」



このホットミルクを飲むだけで



伊野ちゃんの優しさに包まれているみたいで



安心して嬉しくて涙が出そうだった




高「伊野尾くんって料理得意だっけ?」



伊「んーん、そこまで

だけどホットミルクだけは得意でさ」



伊野ちゃんの、得意、料理?



有「世界でいちばん美味しいホットミルクだよ!

ありがとう!伊野ちゃん!」




伊「そんな喜んで貰えるとは思わなかったや(笑)

また作ってあげるね、たかぎも飲む?」




高「うん、次の機会に飲みたいな」




伊「よっし!また牛乳買っとこ〜!」






一気にテンションの上がった伊野ちゃんは


なんだか可愛かった


ふと高木さんを見ると


高木さんも優しく微笑み伊野ちゃんを見ていた



好き、なんだよね?高木さんも






俺が伊野ちゃんと会う前から...

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作者名:ゆう | 作成日時:2019年11月4日 21時

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