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17杯目 ページ18

抱きしめられてから数分


どんどん真っ赤になってく伊野ちゃんの頬



息もどんどんあがってる



まぁ、1時間ぐらい前は...


熱出てなかったのかな、



もしかしたら無理させてたのかも...



早く看病しないとと思い


今は眠っている伊野ちゃんの腕の中から抜け出した




モゾモゾと動き抱きしめたのは

俺の大好きなパグのぬいぐるみ


山田から貰ったやつ



有「伊野ちゃん、ちょっとだけ待ってて」



急いで冷えピタやペットボトルの水、

タオルや体温計、風邪薬とかを持って階段を昇っていく



有「伊野ちゃん?!」



2階の廊下で座り込み下へ降りようとしている伊野ちゃん



伊「だぃちゃ...行かないでっ...」



有「ごめんねっ、伊野ちゃん

一人にしちゃってごめんね

もうどこにも行かないよ...


ベッドに戻ろ?」




伊「ん...」




伊野ちゃんは立ち上がることも難しそうで



そっとお姫様抱っこをした




有「伊野ちゃん、今どこが痛い?」



伊「頭っ...ガンガンする」



有「分かった」



その時、伊野ちゃんのポケットから


メロディが流れてきた...電話?




ベッドの横になってもらい

スマホを取り出すと



『ゆうや』と書かれていた



高木さんじゃん



有「伊野ちゃん、高木さんから

俺がでてもいい?」



こくこくと頷いた伊野ちゃん



有「辛いよね、眠れたら寝ていいよ

はい、手」



そっと差し出すとゆっくり指を搦め目を閉じた





有「はい」



『伊野尾くん!電話に出るの遅かったけどお風呂だった?』



有「高木さん、俺、有岡です」



『え、?有岡くん?

あ、もしかして伊野尾くん有岡くんちにいる?』




有「はい、今伊野ちゃん熱出てて」




『分かった、今からコンビニで色々かってそっちに向かうよ

それまで伊野尾くんのこと、お願いね』



有「もちろんです」




そういうと切れた電話



伊「だいちゃ..あつい...」



有「汗すごいね、着替えちゃおっか

俺の服貸してあげるから」



基本ダボダボの服が好きだから


伊野ちゃんのサイズもあるだろう




服を脱がすのを手伝うと


以外にも少し鍛えられていた




有「汗拭くね」




伊「んっ...」




頬の赤い伊野ちゃんは

いつもより色っぽくて...って何考えてんだよ俺!




伊「わぁ、だぃちゃの匂いだっ」



服を着せれば匂いを嗅ぎ


嬉しそうに笑う



付き合ってる訳でもないのに...





有「こんなドキドキしてると心臓もたねぇよ」

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作者名:ゆう | 作成日時:2019年11月4日 21時

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