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中毒 ページ32

「軽い急性アルコール中毒だよ。暫くは点滴と休養が必要だけどね……」

マフィアの首領である森鴎外は病室で眠っているAを見つめ乍云った。
「有難うございます。首領。すみません、わざわざ……」
中也はいつも被っている帽子を取って首領に礼を云った。
「なに、気にしなくていいさ。A君は私の娘のような存在寶ね……却説、私はそろそろ部屋に戻るよ。A君を見ていてくれるかい?」
「はい、勿論です」
中也が返事をすると、首領は安心したように首領室に戻っていった。

暫く経った。Aはなかなか目覚めない。Aは心配そうな顔をしてAをずっと見つめていた。すると、病室の向こうから何やら騒がしい足音が響いた。

「A!!」

扉を開けたのは最年少幹部であり、Aの夫である太宰治だった。

「手前……!」
中也はAをこうならせた原因、太宰を殴りかかった。
「中也、やめるんだ。そんなことをしてもAの心の傷は埋まらない……少しだけ、Aと二人だけにしてくれるかい?」
太宰は殴りかかった拳を右手で止めていた。
「……わぁったよ」
中也は仕方がないように病室から出た。

太宰とAの二人きり。生憎、Aはまだ目が覚めない。
「……ごめんね」
太宰は優しいような手つきでAの髪や頰を愛おしく撫でる。

「唯、仲良くしている中也に嫉妬してあんなことを云ってしまったのだよ……本当は君のことが愛おしくてたまらない。君の初めてを私が全部貰って……君を私色に染めさせたい。だけど……君を傷つけたくない。其のような感情も、君にとっては傷ついていたんだね」

優しい言葉をかけたがAはまだ目覚めない。
「……全く。眠り姫様はいつ迄寝てるんだか。……少しだけなら、いいよね……」
太宰はAを押し倒すような体制になった。ギシッ……と音がなる。
「ごめんね」
太宰はAの額や頰、喉、鎖骨等優しく接物をし始めた。矢張り唇にはしない。
やがて太宰は止まらなくなってしまい、無意識に自身の唇とAの唇を重ねようとした。
「……やめた。君を汚したくはないしね」

太宰が近づけた顔を離そうとした其の時……

「お……さむ……?」
か細い声が響いた。

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鏡音ののり - 控えめに言って神です! (2019年3月22日 8時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 続きが読みたいです! (2018年7月14日 23時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - 気長に待ちます← 高校合格おめでとう御座います! (2018年4月29日 19時) (レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
燈火@トモシビ(プロフ) - 受験お疲れ様でした。これからの展開、すごく楽しみです! (2018年3月17日 18時) (レス) id: 8eb3f635ae (このIDを非表示/違反報告)
れいか(プロフ) - 頑張ってください!応援してます! (2017年10月10日 1時) (レス) id: 95ec296d00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆんゆん | 作者ホームページ:http://touch.pixiv.net/member.php?id=17622667  
作成日時:2017年5月3日 12時

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