オンリーロンリー

２０ ページ21

、





重「A…っ、A……っ！」







手紙をなんとか最後まで読み終えた俺は






会社の中だと言うのに、脇目もふらず、泣いた。






堪えられんやった。







先輩たちも泣いてた。







＿＿＿＿＿＿A、みんなに愛されとるんやな、









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しげちゃんへ







私は今から、死にます。




小瀧くんと、一緒に。





どうしても、許せなくて





どうしても、しげちゃんのことを忘れられなかった。





わがままな私を許してください。







しげちゃんが私の告白を受け取った時のこと、






今でも昨日のことのように覚えてます。






あの時吃驚し過ぎて、頭真っ白になっちゃって。



すごく間抜けな顔してたと思う。(笑)






本当に、しげちゃんが好きだった。






ううん、今でも好き。





多分、ずっと好き。






ごめんね、重いよね。






あんなメール送ってごめんなさい、





あの時はああするしかなかったの。






私は殺人犯になっちゃうから、




しげちゃんと同じところには行けないね。




でも、私はいつでもしげちゃんを思ってる。




忘れる時なんて、一度もないよ。






だからね、私が覚えてるから





しげちゃんは、私なんかよりもっといい人、探してね。







最後まで重い女で、ごめんなさい。






さよなら、







世界で一番、愛した人。






Aより






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