白雪姫と王子様

白雪姫と王子様 48 ページ48

、









いつもとは気分がこんなにも違うのに









時間はあっという間に過ぎていって







もう、放課後になってしまった。









今週、委員会あるんだっけ……









行きたくない、









もし今二人きりなんかになってしまったら。









そんなことを考えてると、携帯に着信。









画面に表示された相手は、









A「重岡、さん…？」









重「あ、A？





今、Aの学校に来てるんやけど。







学校終わった？」









A「あ、はい。



丁度今終わりました」








重「そっか、よかった。






実は見せたいもんがあんねん。








出てこれる？」









A「あ、はい。





すぐ行きますね」









重岡さんからの、お誘い。








断るはずもなく、






今は図書室に行けない理由が出来て、ほっとした。









急いで帰る準備をして、校門へ向かう。









幸いまだ人はいなくて、赤い車が一番に目に入った。









A「重岡さん、



お待たせして、すみません」









重「いやいや、全然待ってへんで、






ほな、行こか」









重岡さんの車の助手席に乗り込む。









人はいないと思ってたのに、









望「……………白雪、さん」









まさか、見られてたなんて。







気づく事もなく、重岡さんは車を動かした。

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