白雪姫と王子様

白雪姫と王子様 26 ページ26

、






A「あの、熱さまシート




ありがと、う」








望「あぁ、ぉん





白雪さん、キツそうやったから、」









そっか、って



また会話が続かないような受け答え。









ああああああああああああ




もっとなんか、後に続きそうな答えをするんだった、






でも、後悔したのもつかの間、








沈黙、なんて言わせないと言うかのように








望「白雪さん家、





親御さんおらへんの？」








1番痛いところをついてきた。








A「あ、うん…




白雪コーポレーションは、


東京拠点にしてるから、






お父さんは東京におって、




お母さんは、ハワイ。





ファッション関係の、仕事で、」







望「…そーなんや




なんか、ごめんな、」








白雪「い、いやいや！


全然！」









聞いた後、悲しそうな表情を浮かべる小瀧くんに







少し申し訳なくなってきた、








望「さみしいやろ、？




その、いつも、1人で… 」









さみしい、






それはいつも私が思っていた感情で、









1人は嫌だって、思ってた、








A「あ、うん



でも、もう慣れてもぅた！笑」









無理矢理、笑顔を作ってるの、



ばれてないかな





おかしくないかな、







でもそんな私の心の中までも、



あなたは見透かしているように、








望「慣れた、なんて



言わんでええで、




俺の前では。





強がらんでもいいし、


嘘の笑顔もいらん。








俺は、





白雪さんの、支えになりたい。」









そういった小瀧くんのそれは、






私の涙腺が緩むのには十分過ぎて、









案の定、私の目からは






涙と思われる雫が流れて、







私の頬をどんどん濡 らして行った。









支えになりたい、







その言葉に、恋愛感情が無かったとしても、







私は、小瀧くんが側にいてくれるだけでよかったの、

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