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こういうと自慢のように聞こえるが
私は多分彼と仲がいい。


きっかけは、こう同じで。
放課後に調理室を借りてお菓子を焼いていたら
お腹を空かせてた部活終わりの坂田君が
いい匂いがするー…とやってきたのだ。


それからも、定期的に私のところに
お菓子を強請りに来て…

いや、餌付けとは言わない。




「…なぁ、A。昼これから?」

「これからっていうか……これでお腹いっぱいになるかなぁって。」

「え、俺めちゃくちゃ食ってもうたやん!ごめん!」

「大丈夫だよ、もともと作りすぎたなって思ってたし。むしろ坂田君食べてくれるかなって少し多く作ったの。」

「それはめちゃくちゃ嬉しいんやけど……そうや!」



何かをひらめいたように自分のカバンの中から
何かを探そうとしている坂田君。
そのかばんから落っこちるようにして
出てきたのは……




大量のパンだった。




「パン?そんなに食べるの?」

「んなわけないやろ!朝来るときにパン屋のおばちゃんにもらってん!これ、一緒に食べよ?」

「うん、じゃあいただこうかな。」




ちょうど焼きあがって粗熱が取れた
マドレーヌと、菓子パンを並べて
お互いに向かい合って座れば
ちょっとだけおしゃれなお昼ご飯だ。



昼休みに調理室が開いているということは
めったにないから、誰もここには来ない。





ちょっとした秘密の空間になっていることに
坂田君は静かでええわ、と無邪気に笑っていた。

・→←秘密のランチタイム【skt】×紬-つむぎ-



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スピカ(プロフ) - わぁ、好きな作者さんがこんなに・・・! (2021年5月5日 13時) (レス) id: 990b6b3e69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加作者一同 x他5人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年3月19日 19時

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