黒薔薇の乙女【1】

出発の日 ページ18

『じゃあ、行ってきまーす！』


レイ「まーす」




ついに今日から旅行♡


駄々こねてた2人は、帰ってきたら気の済むまでデートするってことでなんとか機嫌はなおった…はず。




涼介「うぅ……Aーーーー(泣)」


『ちょっと！涼ちゃん声でかい！！』


大貴「ぐすん……いい子にして待ってるから、早く帰ってきてね」


『だ…大ちゃん』




なにこの子。可愛すぎる(笑)




レイ「早くしなきゃ飛行機乗り遅れる」


『ごめん！すぐ行く！！…2人とも…お土産たくさん買ってくるから、ね？2週間なんてあっと言う間だよ！！電話するしさ、だから泣かないで(汗)』


涼/大「「ん……いってらっしゃい」」




なんだか、母親になった気分だなぁ(笑)なんて思いながら、私はゲートをくぐった。




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レイ「着いたらまず スタジオ行くでしょ？」


『スタジオってゆーか、スタジオだけど家だから(笑)』




旅行は旅行なんだけど、最初の1週間は旅行じゃない。


まだ、誰にも言えない秘密の仕事。




レイ「明日には翠とりあが来て、明後日に奏と美衣が来るんだっけ？」


『うん、とりあえず 私たちが1番やること多いから
できるとこまで先にやっちゃう予定』


レイ「久しぶりだなぁ〜、あたし あそこだと いい音が出る気がするんだー(笑)それに、いろいろ降ってくんの！だから、レコーディングは ロンドンのスタジオって決めてるし！」


『皆んな同じこと言ってる(笑)』




無意識なんだろうけど、嬉しそうな顔で 首筋のタトゥーを触っているレイちゃん。


私も、そっと 自分の腰骨に触れた。




レイ「腰骨にタトゥーって、なんか えろいよねw」


『首筋もなかなかだわ(笑)』




レイちゃんの首筋から、チラリと見える黒い薔薇。





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黒い薔薇は



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私たちの絆の証。





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