大切な人 (ページ5) - 小説/夢小説

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相澤side

転院するなんて合理的ではないと思いつつ、違う病院に搬送された。

あの婆…リカバリーガールによると、腕のいい医者がいると言っていたな。

まあ、所詮どの病院に居たって、退院できるスピード治療スピードは変わらない。

とそう思っていた。

～病院到着後～

病室に車椅子で運ばれ、ベットに横になった。

すると直ぐに、ドアが開いてその瞬間
目を見開いた。

女神という言葉がピッタリな医者だった。
綺麗な顔立ちに、俺は目を逸らしてしまった。

だが、初めてだった。
顔を見ただけで、顔が熱くなるのは……

包帯が顔に巻かれていて良かったな。

すると、医者が話せるか？と聞いてきた。

返事をすると、直ぐにベットに向かってきて起き上がらせてくれた。

髪を下ろしていたから、医者がベットの調整をする際に俺の顔に少し当たってフワッといい香りがした。
いや、俺は変態か…))

起き上がった俺は、医者から個性の話と治療についての説明を受け、直ぐに治療をしてもらった。

腕がいいのか、個性を使って治療してもらうと直ぐに腕や顔の痛みが和らぎ、楽になった。

治療中は、医者の方から普段の学校のことや趣味の話や他愛のない話をしたが、たまに見せる笑顔に目が合わせられず、素っ気ない対応をしてしまった。

あーこれは絶対嫌われたな…
いや、こんなこと考えるなんて不合理極まりないな。
ヒーローをやってる身として、恋愛なんてしない方がいい。

なんて考えていた。

治療が終えると、包帯の隙間から見える怪我が治ってきているのが分かった。
こんなにも直ぐに怪我が治るのかと、驚いた。

医者は直ぐに、他の患者の治療をすると言って出ていってしまった。