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Aside
身体が重い…
目は開かないが意識はある。
きっと病院に運ばれたんだろうな。
今の私はどうなっているのだろうか。
消太さんは、傷だらけの私を変わらずに愛してくれるだろうか。
でも、この事件をきっかけに収穫はあった。
切りつけられたところは、なぜかあの時覚醒したかのように手をかざさなくても治癒ができた感覚がした。
治すイメージをすると血が少しずつではあるが止まり、皮膚が再生した感覚がした。
(毎回手をかざすのは効率が悪く、いっきに二人、三人を治療できないからイメージで治療することができるようになれば、多くの人を短時間で助けられるかもしれない。)
消太さんのことも不安になりながら、そんなことを考えていると…
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
相澤「…
まだ、目を覚さないか…
緑谷と爆豪、やっといいコンビになってきたよ。
訓練でも連携がとれはじめている。
まだまだだがな。
目を覚まして、元気になったら海にでも行かないか？？
マイクに勧められたんだよ…おすすめの場所。
だから、早く目を覚ましてくれ…」
消太さん…鼻声だ…
早く目を覚ましたい…私だって海に行きたい…
そう、強く願った瞬間…
白い天井が目にうつった。
消太さんは、ずっと俯いていた…
A「消太さん…
ごめんね…心配かけて
」
すると、パッと私の顔を見て、強く私を抱きしめた。
相澤「A…
悪かった…俺が早くAがいなくなったことに気づいていればあんなことにはならなかった…
本当にすまなかった」
謝罪の言葉を並べる消太さん。
私はそんな言葉は聞きたくなかった。
A「あなたは、私を助けにきてくれた…
今、こうやって抱きしめることができて、話すこともできてる。
私は、あなたのお陰で助かったのよ？？
だから、謝らないで？？
消太さん…私を助けてくれて、探し出してくれてありがとう」
私を見つめる消太さんは、物凄く辛そうで
でも、さっきよりかは表情が穏やかになった。
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作者名：YURA | 作成日時：2021年9月21日 14時
