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探し始めて、少し経ったぐらいだろうか。
後ろから「みつき！」という声が聞こえた。
振り返れば、髪が少し乱れており、前髪が汗で額に張り付いている女性がやってきた。
「ままっ！」
「みつき！」
お母さんを見つけて、嬉しそうなみつきちゃんを下ろして、手を繋ぎ、お母さんのところへと向かう。
「まま見つかってよかったね！」
「うん！」
「すみません…。ありがとうございます。」
と頭を下げるみつきちゃんのお母さん。
慌てて「いえいえ」という。
お母さんとみつきちゃんに二人でお礼を言われて、帰っていく後ろ姿を見る。
「……みんなのこと探さないきゃ！」
わたしはさっきまでいた場所へと戻り、おそらく三人が向かっていった場所であろう方向へ足を進めた。
＊
花火を見るために、場所を移動していた僕たち。
四人で話をしていたはずなのに、途中から宝木の声が聞こえてこなくなった。
どうしたものか。と思い、振り返る。
景光も同じ事を思っていたのか、同タイミングで振り返った。
そこには、常磐さんしかいない。
「なあ、Aちゃんどこいったか知らない？」
隣を歩いていたはずの常磐さんに景光が声をかける。
常磐さんは「えっ？」とびっくりした顔をして、「知らない…」と答えた。
…隣歩いてたのに、はぐれたこと気付かないとかありえるのか。
「零と常磐さん」
「なんだ、景光」
「俺、Aちゃん探しに行ってくる」
そう言った景光に、僕も探すよ。と、踵を返そうとした瞬間、Tシャツの裾をキュッとつかまれた。
「……ひとりにしないで…………」
目を潤ませて少し顔を赤くした常磐さんが僕のTシャツの裾を握っている。
それを見た景光は「零は常磐さんといて。俺ひとりで探してくるから」と言ってさっき通った道を戻って行った。
常磐さんに掴んでいた裾を離してもらい、腰掛けれる場所を探し、そこに向かう。
僕の後をちょこちょこ着いてくる常磐さん。
「…………」
「…………」
よく話す宝木とは違い、あまり話したことの無い常磐さん。
無言の時間が続く。
そういえば、宝木と連絡先交換してたから、どこにいるか聞くか。
と思いメッセージアプリを開く。
……僕ら一回もメッセージアプリで会話してなかったのか。
なんて思いながら、『どこにいるんだ？』と言うメッセージを送信した。
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キャラメル(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう大好きです!新作たのしんできますっ！これからも頑張ってください(^^♪ (2020年6月5日 18時) (
レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 完結お疲れ様ですっ！では新作行ってきます！！ (2020年6月3日 23時) (レス) id: e10e6d9ba2 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - うわぁぁあ！！諸伏endお疲れ様です！！とても面白くてドキドキしました！推しが尊い！他の作品と応援しています！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天雪(プロフ) - うぉぉ！諸伏endおめでとうございます！ほかの作品も応援してます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - おんなじパスワードで小説を作りたいんですけどどうすればいいですか (2020年5月27日 1時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜凛 | 作成日時：2020年5月17日 20時
