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『まあ、そのままでいいんじゃない？』
「そのまま？」
『返事、今じゃなくていいって言われたんでしょ？』
「うん」
『なら、Aが返事したくなった時にすればいいんじゃない？』
「そうだね……」
『このまま、Aちゃんが諸伏くんに惚れる可能性もあるしね』
「なっ…………」
『意識してるのは事実でしょ？』
そう、いまのわたしは降谷くんじゃなくて景光くんで頭がいっぱいなのは事実。
生まれてから十五年、一度も告白されたことの無いわたしにとっては告白してきた相手を意識するのは当たり前だと思う。
実際、告白されたとき、戸惑いより嬉しさの方が勝っていた。
「うん……まぁ……」
『降谷くんばっかりじゃなくて、諸伏くんのこともちゃんと見るんだよ』
「そう、だね……。 ありがとう。二人とも。おやすみ」
電話の向こうから二人のおやすみが聞こえて電話を切る。
メッセージアプリを閉じようとすると、視界に入ってきた降谷零の文字。
……え？
戸惑いながらその文字をタップすると、何時間か前に送られてきた『どこにいるんだ？』の一言。
気付かなかった……
降谷くんがわたしを心配してくれて、メッセージをおくってくれたと言う事実が嬉しい。
少し考えて、『返事遅くなってごめんね。心配してくれてありがとう』と一言を打っては消してを繰り返し送信した。
＊
言ってしまった。
言うつもりがなかったのに。
浴衣姿がかわいくって、零から貰ったうさぎのぬいぐるみのストラップを嬉しそうにみていたAちゃんに。
ベッドに寝転がり、境内の裏にいたAちゃんの姿を思い出していた。
− 「ふるやくん…………」
とても愛おしそうに空を眺めてそう呟いたAちゃん。
まだ返事を貰っていないのに、既に振られた気分だ。
思わず、ははっ、と乾いた笑いが漏れる。
やっぱり、俺は零には勝てないんだな。
勉強にしろ運動にしろ。
新学期が始まるまでに振られる心構えでもしとくか。
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キャラメル(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう大好きです!新作たのしんできますっ！これからも頑張ってください(^^♪ (2020年6月5日 18時) (
レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 完結お疲れ様ですっ！では新作行ってきます！！ (2020年6月3日 23時) (レス) id: e10e6d9ba2 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - うわぁぁあ！！諸伏endお疲れ様です！！とても面白くてドキドキしました！推しが尊い！他の作品と応援しています！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天雪(プロフ) - うぉぉ！諸伏endおめでとうございます！ほかの作品も応援してます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
スコッチ - おんなじパスワードで小説を作りたいんですけどどうすればいいですか (2020年5月27日 1時) (レス) id: 38b46500a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜凛 | 作成日時：2020年5月17日 20時
