ツンデレ上司のおとしかたいち (ページ24)

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ふと目が覚めたら、そこは金色の日差しに包まれていた。

今が朝なんだ、ということを理解するのに数秒かかって。

こんなにも穏やかな目覚めははじめて。

枕の下に入れて置いたスマホで時間を確認すると、なんと9時。

そりゃあ久しぶりによく寝たって感じるよなぁ。

すると、私が動いたせいで起きたのか、誠也も寝ぼけた声を出していた。

杉沢「あ、おはよ。」

末澤「ん…はよ。」

杉沢「朝ごはん食べよ、お腹すいた」

末澤「まだ寝たい」

杉沢「じゃあ私だけ」

末澤「じゃあもう……たべるから」

まだまだ朝方は寒く感じる。素足に当たるひんやりとした空気に、私の目も冴えてくる。

んーっと大きく背伸びして、キッチンへと足を向けた。

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末澤「今日デートせぇへん？」

杉沢「いーけど」

Aちゃん特製目玉焼きトーストを頬張りながら、

それなら場所、どこがええかななんて調べてくれて。

自分で言うのもなんだけど、愛されてんな、私。

目の前で繰り広げられる幸せ空間に、否が応でも口角が上がる。

末澤「うわぁ、にやついてる」

杉沢「ちょ、忘れて！？」

末澤「あーもうこりゃ無理やな、しっかり目に焼き付けといたで」

杉沢「やめてもらってもいいですかほんとに」

こんな掛け合いをしてても、ニヤニヤは止まらなくて。

うへへへぇ、なんてはしたない笑い声をあげぬよう必死だった。