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マイキーの問いかけに一虎はゆっくり答えた。


「オレは」
「オマエのせいで苦しんだ」
「オマエのせいで年少にいたんだ」


「は?何言ってんだテメェ」


「敵に決まってんだろーが!!!」
「オレは邪魔なモノを排除する」


一虎は山積みの廃車のさらにてっぺんへと上がる。


「知ってるか?マイキー」
「"人"を殺すのは"悪者"」
「でも、"敵"を殺すのは」
「"英雄"だ」


そう振り向き様にピアスの鈴を鳴らす一虎の姿に右腕を握る力がこもる。


「(オマエはどこまで堕ちる気だ、一虎…)」


マイキーは芭流覇羅(バルハラ)の幹部二人に押さえつけられ、一虎に鉄パイプで殴り続ける。


「……終わったな」


「マイキーの負けだ」


誰もがあの"無敵のマイキー"が負けると思っている。


「マイキー!!」とドラケンが走り出すが、半間に阻まれる。


「オレは英雄になる為に」
「敵を殺す」


一虎はマイキーの頭部のてっぺんから殴った。


「マイキー君!!!」


「敵を殺す?」
「そんな事で兄貴を殺したのか?」


マイキーは一瞬にして羽交い絞めしていた奴に頭突きを食らわせ、足を抑えてた奴ごと一虎を蹴り倒した。
俺はゆっくりよりかかっていた廃車から背を離す。


「限界か…」


その声と同時にマイキーは膝をついて動かなくなった。
芭流覇羅(バルハラ)の連中はそんなマイキーを見つめて騒ぎ出した。


「テメーらついて来い!!」


黒マスクの幹部らしき奴が空いている芭流覇羅(バルハラ)の連中を引き連れ、山積みの廃車を上がっていく。
東卍(トーマン)の幹部が残ってる芭流覇羅(バルハラ)の連中に道を阻まれ助けに行けない状態だった。


「マイキー君!!!」


タケミチが走り出した。
芭流覇羅(バルハラ)に阻まれながらも、マイキーのもとへと一直線へ向かっていく。


「しょうがないな…」

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作者名:倖那 | 作成日時:2021年9月25日 17時

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