21-2 ページ15
山積みの廃車から降りたマイキーに漸くドラケンが気づいた。
「マイキー」
いつもの様子の違うマイキーに思わず息を吞むドラケンにマイキーもまた声をかけた。
「ケンチン」
「喧嘩はもう終わりだ」
そう言いながら、ドラケンと半間の間まで来た。
「は!?」
半間は思わず声を荒げた。
「オイオイオイ!」
「喧嘩は終わり!?」
半間はマイキーの前に立ち塞がる。
「ナメてんのか、マイキー?」
「そんなのテメーの決める事じゃねーだろーが!!」
半間が言い切った途端だった。
半間はマイキーの得意の回し蹴りによって一瞬にして気絶させられた。
「ホラ、終わった」
そして、とうとう
廃車上に残ったのは、
そして、座り込んでいる一虎の前に立つマイキー。
「人は誰しもが裏切る…」
「終わらせようぜ、マイキー」
「テメェが死ぬか」
「オレが死ぬかだ」
「(マイキーの実力はオマエがわかってるはずだろ、一虎…)」
マイキーから先制を食らった一虎はその勢いで座り込んだ。
「大事なモン壊すしか能がねえぇなら」
「オレがここで…壊してやる」
それからのマイキーは一虎を蹴り、倒れた一虎に跨り一方的に殴り続けた。
その様子に誰もが呆然としており、誰も動けないでいた。
「マイキーが、一虎を……殺しちまう!!」
「もう誰も、マイキーを止められねぇ」
ふと殴られてる一虎に目をやる。
微かに…ほんとに微かに目から光るものが見え、開いていた目がスっと閉じた。
「(やっとか…)」
しゃがんでいた腰を上げ、千冬に耳打ちした。
「もうすぐ場地起きると思うけど、支えてやってくれ」
「え……?」
千冬がこちらに問いかける前に、廃車のフロントを踏み台に飛び出し、マイキーに蹴りを入れる。
「!!!」
マイキーは咄嗟にガードして、直撃を防いだものの、軽く吹っ飛んだ。
『!!?』
「A君!!?」
「テメぇ…何の真似だ…?」
「オマエもオレに、
「
「
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：倖那 | 作成日時：2021年9月25日 17時
