thirteen… ページ15
幸せだった…
そう、あの日、
悪魔、ローヴェと出会うまでは。
ローヴェ…。
今は、セバスチャン・ミカエリスと呼ばれているあの男。
.
突如起こった悪魔との戦闘に、戦いに不慣れだった私には重荷すぎた
駆け付けてくれたアルバートと私の関係を悪魔は瞬時に見抜いた
私を狙えば、彼はきっと私を庇う。
埒があかないと判断した悪魔は、そう分かっていて、私を狙った
.
.
私を庇い、倒れゆく彼の背中が見えた
瞬間、目の前が血に染まる
「い…いやぁああああああああああああああああああ！！！」
悪魔は、いつの間にか逃げ去っていた
「アル…？アルバート…？目開けて！しっかりして…！！」
降り出した雨によって徐々に冷えていく彼の身体を抱き起こす
「…A…愛してた…」
「ア…ル…？」
「幸せにしてやれなくて、ごめんな…」
「な…に…言ってるの…？」
「…来世でまた会えたら…俺と…また…付き合って…くれるか…？」
「アルバート…？何言ってるの…？」
「ごめんな…。今まで…ありがとう…」
「いや…死なないで…、いや…嫌よ…」
彼はもう、答えなかった
否、答えられなかった
「ぁああああああああああああああああああ！！！」
.
.
「…それから、私はずっと彼のことを忘れられずにいるんです」
「Aちゃん…」
話しているうちに泣いていたらしい
ロナルド先輩がティッシュで拭ってくれた
「Aちゃんは、彼のこと今でも好きなの？」
「はい…。」
「そっか…。」
悲しそうに微笑むのが何故かわからない
「彼はAちゃんの側にはいないけど、俺はちゃんとAちゃんの側にいるからさ。頼ってよ。」
「先輩…」
「Aちゃんが悲しんでるなら、支えたいし。…こんな状況でいうことじゃないと思うけどさ、」
「？」
「俺、Aちゃんのこと好きなんだ」
「え…っ」
「だから、出来るなら支えてあげたいし、頼って欲しい。…ね？」
突然の告白に頭がついていかない
「ありがとうございます…。でも私…」
「良いの。分かってるよ。でも、いつかもっと格好よくなって見返してあげるから」
そう言って、ロナルド先輩はいつもの笑顔で笑った
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰がしゃべってるのか分からないので、分かるようにしてもらえるとありがたいです! (2017年4月21日 0時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
Franchesca Vargas(プロフ) - 紅音さん» あ、すみません、誤りです。指摘ありがとうございます。 (2015年8月4日 16時) (レス) id: f8bff1b8fe (このIDを非表示/違反報告)
紅音 - 死神の鎌はデスサイズだと思うのですがそれは仕様ですか？デスソードだと、死神の剣的な意味になってしまうかと (2015年8月4日 14時) (レス) id: deb0cf5f02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらる(プロフ) - ろねすていさん» ありがとうございます！頑張りますね (2015年7月8日 17時) (レス) id: 0b6b3773a2 (このIDを非表示/違反報告)
ろねすてい(プロフ) - 応援してます。頑張ってください！ (2015年7月7日 20時) (レス) id: aaf983f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Francesca Vargas ＆ ゆらる | 作成日時：2015年6月13日 17時
