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バックれた会社からの電話も鳴らなくなった。









日が暮れると共に目を覚まし、日が昇ると同時に眠りにつく生活。

もうそれは日常になっていた。









支えは、一応振り込まれていた先月の安月給。


寝すぎと運動不足で痛む腰をさすりながら私はやっと身体を起こす。









今日も部屋は暗い。





炭酸の抜けたコーラで寝起きの喉を潤して、
伸びすぎた前髪をかきあげる。









堕落、学生時代の私の方がよっぽどマシだった。



















ザ・廃人間の出来上がり。





地球上無意味な生き物ランキングが開催されたらきっと私は入賞するレベルだと思う。





なんてくだらないことを考えながら今日も期待半分のカウントダウンをする。

















3……2……1……









0の直前、電話が鳴った。









________テヒョン、

















そう思ったが相手は大学の同級生のリナだった。









なんだ、と肩を落として携帯を放り投げそうになったものの、一応電話に出てみることにする、

彼女は口は悪いし見た目も派手だけど、唯一私がなんでも話せる友人であり、よく相談に乗ってもらっていた。









彼女とは専攻は違ったもののよく会っていたし今でも頻繁に連絡を取り合っている。









彼女は大学を卒業してからも就職せず、居酒屋でホールのバイトをしながら絵を描き続けていて




そんなリナの事を私は不安に思いながらも、心のどこかでは自由にやりたい事を楽しむ彼女がずっと羨ましかったのだと思う。









「A、仕事辞めたんだって?」









改めて言葉にされると結構ダメージをくらう。


ほんとに昔から彼女は一体どこでそんな個人情報を手に入れてくるのか、まだ親にも言ってないのに。









『なによ、冷やかしの電話??性格悪い』



意地で言い返してみる。









「ごめんごめん、そういう訳じゃなくて、今度個展やるんだけど来ない?」




あははと大きく笑う彼女からは全く悪意が感じられなくてそれ以上何か言う気も起きなかった、私が彼女を信用しているのはそういう所なのかもしれない。









『コテンって、あの個展??』









「それ以外に何があるのよ、どうせ引きこもってんでしょ?たまには外出なさいよ」









うるさいなぁ、といって私は電話を切った。









もちろん、彼女の個展の場所と時間を聞いて。

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(プロフ) - 凄く良かったです。胸にぐっとくるものがありました。何回も読みます!凄く良かったです。ありがとうございます (2021年11月21日 16時) (レス) @page15 id: d2a12512fd (このIDを非表示/違反報告)
ぺち(プロフ) - あるたさん» 嬉しいコメント本当にありがとうございます、、!!励みになります~~~! (2021年8月14日 20時) (レス) id: 964b2b3787 (このIDを非表示/違反報告)
あるた(プロフ) - すごい好きです!!もっと伸びてほしいなあ、、笑 (2021年8月10日 13時) (レス) id: 501b064604 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺち | 作成日時:2020年8月14日 16時

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