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出来れば、テヒョンとまた一緒にいたい。
そう彼に言おうと思っていた。
けれど彼の話を聞いて、彼の生活の中に私の居場所が果たして残っているのだろうか、なんだか自分がおこがましく見えてしまって言わなかった。
いや、言えなかった。
彼にもう一度会えた、それで良かった。
これでちゃんと、私は前を向いて歩ける。
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「待って！！」
聞きなれた声が私を呼んだ、振り返るとそこには肩で息をしているテヒョンの姿、走ってきたんだろうか。
「テヒョン、どうしたの……？」
『おれ…俺まだAに言いたかったこと言えてない。
A、もう1回やり直したい、一緒にいたい。』
テヒョンの口から出てきた予想もしなかった言葉に驚く。
「ずっと会いたくて、でも俺はAから逃げたから、連絡出来なくて、そのうちAが仕事辞めたとか家から出なくなったとか、そんな話聞いて心配で、何度も会いに行こうと思った。
そんな時Aから電話もらって、俺、すごい嬉しかったんだよ。絶対今日言わなきゃ、今日言わなかったらもうAには会えなくなっちゃう気がしてっ…」
なんでそんな事をテヒョンが知ってるのかと驚いたけど、9割9分彼女だろう、くそう、リナめ。
でも彼女には後で何かしらのお礼をしなきゃな、彼女の事だから飲み代だろう、とそんな事を考える。
『知ってるだろうけど、今のわたし、何にもないよ』
「いいよ、Aがいたら、それでいい」
テヒョンはそう言って私を引き寄せた。
見た目より厚い胸板に顔を押し付けられて、懐かしい匂いに泣きそうになる。
「Aの事、ちゃんと受け止めるから、もう1回、俺と付き合って下さい。」
もぞもぞと彼の胸元から顔を上げて彼を見つめる。
自分で抱きしめておいて少し緊張しているような彼の顔に思わず笑みが零れる。
『よろこんで、宜しくお願いしま………っ』
全部言いきらないうちにテヒョンは私に口付けた。
夢なんじゃないかってくらい、幸せだった。
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侑(プロフ) - 凄く良かったです。胸にぐっとくるものがありました。何回も読みます！凄く良かったです。ありがとうございます (2021年11月21日 16時) (
レス) @page15 id: d2a12512fd (このIDを非表示/違反報告)
ぺち(プロフ) - あるたさん» 嬉しいコメント本当にありがとうございます、、！！励みになります~~~！ (2021年8月14日 20時) (レス) id: 964b2b3787 (このIDを非表示/違反報告)
あるた(プロフ) - すごい好きです！！もっと伸びてほしいなあ、、笑 (2021年8月10日 13時) (レス) id: 501b064604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺち | 作成日時：2020年8月14日 16時
