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桜並木には、祝福の声がこだましていた。









満開だった。









綺麗に舞い落ちる花びらの下で、みんな写真を撮りあって、それから抱き合って別れを惜しんだ。









緩く巻き下ろした黒髪にレンタルのガウンに角帽。









一般的な卒業式スタイル。









遠くで









''人生の夏休み終了''









なんて大弾幕を持った人が叫んでいたっけ。









あの時、私たちは美しかったんだ。









確かに未来は私の手の中にあった。









だって、私の隣にいたあなた、



















________テヒョンは、









照れくさそうにいひひ、と微笑んで言ってくれたから。









「卒業しても、俺らは何にも変わらないよ」









その言葉を信じて頷いた私の隣に、









今、テヒョンはいない。





























テヒョンの肌の匂い、綺麗で、でも男らしい手に少し伸びた爪、唇の感触。









朝焼けに染まったシーツには、2人の形がシワになって残っていた。









太陽が上っていくにつれ明かりの差し込んでくる部屋で私を抱きしめたまま優しい顔で眠るテヒョンの顔を見ては何度泣きそうになった事だろう。









でもそれ以上に幸せの中に微睡んでいた。









確かに私は、あの言葉に頷いた、はずだった。









でも止めたくたって、戻したくたって、日々はどうやったって過ぎていく。









残酷な程、私やあなたに目もくれず動いていく。









きっと過去は変わらない。









不確かなのは、今のほう。

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(プロフ) - 凄く良かったです。胸にぐっとくるものがありました。何回も読みます!凄く良かったです。ありがとうございます (2021年11月21日 16時) (レス) @page15 id: d2a12512fd (このIDを非表示/違反報告)
ぺち(プロフ) - あるたさん» 嬉しいコメント本当にありがとうございます、、!!励みになります~~~! (2021年8月14日 20時) (レス) id: 964b2b3787 (このIDを非表示/違反報告)
あるた(プロフ) - すごい好きです!!もっと伸びてほしいなあ、、笑 (2021年8月10日 13時) (レス) id: 501b064604 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺち | 作成日時:2020年8月14日 16時

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