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「んふふ、俺のもんに手出すとか、そんなに死にたいんやなぁ」

「へ……な、なんであんたが……るす様お許しを!」


ご主人様の顔を見るなり、青ざめて頭を地に付けて謝罪の言葉を述べた男だが、るす様は冷たく「謝って済む訳ないやん」と言って笑った。

そして、私を抱き締め、守り包み込むようにしながら圧力を掛けるような声で男に言い放った。


「暴力に窃盗……目撃者多いし、言い逃れは出来そうにないねぇ?」

「っひ、」


その時、私は目を覆われていたから何があったのかは分からなかったけど、事が終わりご主人様が私に帰ろっか、と言って微笑んだ時には目の前に先程の男の姿はなかった。

無言で私の手を引くご主人様と、その後ろにつく護衛の人達。

何だか、今日は少しいつもと違う気がした。




**



屋敷に帰ると、護衛の人達や使用人さん達なんて放って、ご主人様は私の手だけを引いて自分の部屋へと入った。

入る前に、使用人に「誰も入らせないでね」と言い残して。


「A、ベッド行こっか」


ご主人様はそう言って私に優しく微笑んだ。

大人しくついて行き、指示されるがままにベッドの端に腰掛けると、正面に来た彼が私の殴られて赤く腫れた頬に触れて悲しそうに顔を歪めた。

あぁ、ご主人様、そんな顔しないでください……

彼の顔を歪ませ、心を痛めつけているのは私なのだと、そう思うと泣きそうになった。嫌われたくない。捨てられたくない。ようやく巡り合えた愛したいと思えた人なのに。

そんな私なんて知ることも無く、ご主人様は頬に触れていた手を徐々に下ろし、首元に指を滑らせた。思わず体が反応してピクリと肩が揺れる。


「……あいつに、どこ触られたの」

「え?ご、ご主人様……?」


思ってもみない事を言われて、私は少しだけ混乱して聞き返してしまった。

ご主人様に対して後退り、顔を近づけてきた彼から少し距離を置こうとしたが、それを逆手にとった彼に肩を軽く押されてそのままシーツの上へと倒れ込んだ。

ギシ、とスプリングが鳴って軽く覆いかぶさってきたご主人様の綺麗な顔に、心臓がバクバクと物凄い早さで動き始めた。


「上塗りする。Aはるすのやもん。誰にも触らせない……許さない」

「え、えと……獣耳、引っ張られただけですから、大丈夫ですよ……?」

「それだけでも許せへんもん。




…………全部、俺色に染めるから」

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関西風しらすぅ@坂田家(プロフ) - めっちゃ好き……遅れてすみません…大型コラボおめでとうございます… (2019年11月15日 20時) (レス) id: 101a3e5494 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*作者一同* | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年8月18日 18時

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