【歌い手】私の全てを受け入れて。ver.A【大型コラボ】 (ページ24)

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最後の方は自分にだって言い聞かせる。

そらるは有名人で界隈で名前が必ずあがって、大規模なライブも成功させてテレビにだって出る。

ステキな友人さんもいっぱいいる。全員優しくって時には厳しい人。そらるが頼り、支える人達。

リスナーさんにだって好かれてる。可愛いくて優しい子がいっぱいな人間の中で、私を選んでくれた。

そらるの隣にいて粗相のないように背伸びもした。頑張って頑張って今の私はそらるの彼女。

そらるに話したことのない秘密。

でも、そんなのそらるは知らなくってもいいんだよね。だって私が恥ずかしいもの。

またいつか。

「ふふっ………んー」

「わわっ！ちょっ…………はぁ」

何かに吹っ切れた顔のそらる。いつも通りマイペースな笑顔と雰囲気に戻った。

うん、これが一番。素敵なところの一つだから。

額にキスされ、背中にまわった腕で引き寄せられる。軽い力で抱きしめられた。

「イヤだった？」

「んーん？」

そらるの胸で隠れて笑う私につられてそらるも笑う。

「これからも、宜しく………おねが………」

また、私の首にそらるは顔を埋めた。安心したのか、かすかな息遣い。

寝て、しまった。

「こちらこそ、末永くよろしくお願いします」

＊

性癖。それは見る人によっては不快感を及ぼしたり、害なるあだ名をつけられたりもする。

よく言えば『好み』、悪く言えば『性癖』。

愛情の裏表であるそれは、一種の犯罪行為にもなる。

しかし、時にはいるのだ。

不安だからこそ、精一杯自分の持てる全てを使って、性癖を利用して甘えてくる。

そんな彼氏が。

.

.

「いつかは結婚しようね」

「…………考えておきます」

「うん、よろしく」

Hard to separate

fin.

special thanks

haku

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and you……