【歌い手】私の全てを受け入れて。ver.A【大型コラボ】 (ページ18)

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【センラ】君の檻/loss ページ18

もしもこの世界を三つに分けて、さらにそれをピラミッドに表したのなら、きっと私は一番下の底辺だと思う。

劣等のオメガ。それが私の、第二の性。

一般的に私たちオメガは、アルファから捕食される立ち位置だ。どんなに抗っても、結局はアルファの絶対的なフェロモンには逆らえない。頭が可笑しくなりそうなほど甘い香りで誘い込んで、最終的には項を噛んで番にしてしまう。

しかしそれでも、独占欲の塊なのがアルファなので、番にしてもオメガを囲ってしまうのがほとんどだ。

例を上げるとすれば、アルファのお家に誘い込んで、同棲という名の下の監禁だ。

俗に言う私も、実際監禁まがいなことをされているのだが。

周りに散らばった洋服を抱きしめて、それを上から被った。そうすると、番であるアルファの香りが全身を包んでいるようで安心する。

私の番のセンラさんは、ライブ？があるとかで三日前から家を留守にしていた。なんでも、ネットで歌うグループのライブだそうだ。

すごいなにそれ見に行きたい。

まあでも、私はこのお家から出ることは禁止されているので、ここ何年かは一歩たりとも出ていない。別に困ることも無いので、今まではセンラさんに言ってこなかった。だって言ったらセンラさんの機嫌が悪くなるから。

それに番の契約を結んでいるので、離れたくても離れられない。
センラさんはこれを運命だと喜んでいたけど、私はどっちかと言うと呪縛のようなものだと思った。