ちはやふる～由良の戸を～ (ページ2)

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来たる、特別講師ページ2

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東京で、40年の歴史を持つカルタ会、『和歌花会』。

「……へ、ようこそ北央の皆さん!!」

「じゃ、ねぇだろーがよ、オイ」

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「お前が北央に『来た』んだろうがよ！」

ドスッ

という鈍い音とともに、誰がどう見ても重くて痛いであろう須藤の手刀が、Aの頭にクリティカルヒットした。

「いっ……つぅ」

そりゃ痛いだろ、とでも言いたげな視線が、須藤を除く北央の生徒からAに向けられた。

「女の子を殴るなんてサイッテー!!暴力反対!!」

「なんだ、もう一発欲しかったのか」

「嘘です、ごめんなさい、殴んないで」

★━━━━━━━━━━━━━━★

「今日はどうも、由良さん」

「いえいえお餅先生」

「え？」

「へ？」

ブフッ

ドスッ

「オイ」

「ごめんなさい、すんません、反省してます」

二発目の手刀が炸裂し、AはKO。

「え、えっと、取り敢えずよろしくね、由良さん」

「はい、持田先生。和歌花会の代表として、よろしくお願いします」

持田は少し驚いたように、え、と零す。
今までおちゃらけた雰囲気だったAが、まるで見本のように、三つ指をついて礼をした。

倣うように、須藤もAの正面で三つ指をついて礼をする。続くように北央の生徒、持田も礼をした。

須藤とAによる、北央生徒の特訓が始まった。

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続く