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you ページ35
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お客さんのオーダーを聞き、メモを取る。
それをカウンターに持って行って、オーナーに見せる。
そして出てきた料理や飲み物を机に運ぶ。
合間に机を掃除したり、本棚を片付けたり。
基本この繰り返し。
それでも楽しいと思えるのは、オーナーの優しさだったり、ジミンさんのフォローのおかげだったりするのだけど、やっぱり一番の理由は、お店の一番奥のいつもの二人席にユンギさんがいるから。
そんなことを思いながら、お客さんが帰った後の机を拭いていると、ユンギさんと目が合った。
そして彼が小さく手を挙げた。
ノートPCの画面に集中し出すと、帰るまで基本的にコーヒー一杯で過ごす彼だけど、今日は珍しく追加の注文かな。
ユンギさんに近寄り、どうしたのか尋ねると、
「今日、バイト終わったら声かけて」
と言われた。
珍しい、珍しすぎる。
頷いて、ユンギさんの机の上の空になったグラスに目をやる。
「アイスコーヒー、追加で注文しますか?」
と聞くと、ユンギさんは「ん」と答えた。
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作者名:yurameku | 作成日時:2020年6月29日 15時