ウンミョン(original yoongi) (ページ31)

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you ページ31

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その後ユンギさんと別れて帰宅した。

運命の意味を聞こうと思ったけど、彼はあの後すぐに表情を真顔に戻し、「それじゃあ」と一言告げて私に背を向け歩いて行った。

私はその男性特有の広い背中になんて声を掛ければいいか分からなくて、結局何も聞けなかった。

いったいあれはなんだったんだろう。

運命ってなんのことなんだろう。

自分の部屋で、彼が以前くれたCDを再生する。
サブスクリプションが普及している昨今、なかなかCDを扱うことがなくて新鮮だった。

それはタイトルもラベルも何もない、真っ白なディスクだったけれど、収録されている二曲は紛れもなく私が大好きな曲だった。

それもユンギさんの歌声で。

CDを受け取った日に初めてそれをプレイヤーで再生した時、両曲ともユンギさんの書いたオリジナルだということを知り驚愕した。

それをジョングクに言うと、「は？気付いてなかったの？」と鼻で笑われたので、肘鉄を食らわしてやった。

音楽に疎くて悪かったな。

ユンギさんの曲をPCに落とし、スマホに入れた。これで通学中にも、散歩中にもいつでも彼の歌が聴ける。

なんだかユンギさんとの距離が縮まった気がして、にやけが止まらなかった。

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