ウンミョン(original yoongi) (ページ30)

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you ページ30

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えっと･･････、と口ごもりながら必死に説明をする。

「ユンギさんに会ってからまだほんの数日しか経ってないですけど、ユンギさんがテヒョンくんのことをどれだけ思っていたか分かるんです。少ししかあなたのことを知らない私にも、それが伝わってくるってことは、ずっと一緒にいたテヒョンくんはもっと感じていたと思います」

それに、と私は付け加える。

「テヒョンくんのあの写真、尻尾を振って、遊んで遊んで、って言っているようでした。カメラ越しのあなたを見て、彼はもっとずっとあなたと居たいってそう伝えてたんだと思います」

あれ、私なにいってるんだろう。
出会って数日のよくわからない女にこんな踏み込んだ話されて、不快に感じたんじゃなかろうか。
っていうかもしかしてこの話は地雷なんじゃないだろうか。
あの写真も、私なんかが見ていい物じゃなかったんじゃないだろうか。

いろいろと不安が脳を駆け巡る。

ユンギさんの方を見ると、彼はどこか遠くの方を見つめていた。

彼は私の方は見ていなくて、あぁやっぱり言い過ぎたかななんて思って私は俯いた。

しばらく沈黙が続き、その状況に耐えられなくなった私は、もう帰りますね、ってそう言おうとした瞬間、

「運命だったのかもな」

そう彼が呟いたので、私ははっと顔を上げた。

運命。

彼が、何に対して運命という言葉を使ったのかは正確には分からなかった。

けれどまっすぐに私を見て、夕日を背に微笑む彼は、初めて会ったときの陰鬱な雰囲気とは違う、陽を纏っているように私には見えたのだ。

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