you ページ21
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「へぇ、それで会えたんだ。よかったじゃん」
そういいながら横でなんちゃらフラペチーノを飲むのはいつもの男、チョンジョングク。
「よかったじゃん、って一言で済む話じゃなくない?」
「あぁ何? それはもう運命だね〜とか言って欲しいわけ?」
眉をひそめて言うジョングクは、フラペチーノを勢いよく吸い込んだ。
ズボッという音にこちらも眉をひそめ返す。せっかく奢ってやったんだから味わって飲め。
「別にそんなんじゃないけどさぁ」
そう言ってふと視線をあの場所に向ける。
初めてフルフェイスにあった場所。ビルとビルの間のちょっとした広場みたいになっているスペースは、ほかのパフォーマンスグループが活動していた。
看板がちらっと見える。
あ、あれはHOPE-WORLDだ。
こないだみかけたダンサーの子はいるかな、なんて目をこらしていると、ジョングクが前方をみながら言った。
「ねぇ、あれフルフェイスじゃね?」
ジョングクの言葉に引き寄せられ彼の見ている方向に目を向けると、確かにそこには全身黒ずくめの・・・・・・
ユンギさんだ!!
そう思ったときには駆けだしていた。
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作者名:yurameku | 作成日時:2020年6月29日 15時