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yoongi ページ17
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俺は手にそのティッシュを抱えながら彼女の後ろ姿を呆然と見送った。
少し焼けた肌にポニーテールの彼女は、日に当たって眩しく見えた。そう俺とは住む世界が違うように一瞬感じた。
彼女が見えなくなった後、自分の手元に目を落とす。
ソウルにあるブックカフェの広告が入ったティッシュは、駅前で配られるようなそれだった。
「いや、こんなに貰ってどうすりゃいいんだよ」
そう呟きながら、そのティッシュたちをスキニーのポケットに入れようとする、が、手を一瞬止め、やはり財布と一緒に胸ポケットに押し込んだ。
入らなかった分は手に持ったまま、バス停へと向かった。
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作者名:yurameku | 作成日時:2020年6月29日 15時