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yoongi ページ15
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テヒョンが亡くなり、地元大邱の動物霊園で埋葬してもらった。
正直テヒョンを飼うまでは、動物霊園の意義がいまいち分からなかった。でも今は、ありがたいと思う。
テヒョンが眠る墓の前で、手を合わせた。しばらくその場で立ちすくみ、動けなかった。
悪魔が俺に囁く。
このまま死ねば、もう一度テヒョンに会える。
そしておまえはあの世で罪を償うのだ。
テヒョンの声が俺の頭に響く。
わんわんという犬の鳴き声が、時折人間の言葉を喋っているように聞こえる。
ユンギヒョン、会いたいよ。
真っ黒な思考に頭を侵食されそうになったところで、スマホのアラームがなる。
病院で貰った薬を飲む時間を忘れないように、こうしてスマホが教えてくれる。
薬を水で喉に流し込み、頭を振る。
とにかく、家に帰ろう。そこでどうするか考えよう。
俺はテヒョンの墓を後にした。
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作者名:yurameku | 作成日時:2020年6月29日 15時